Works
制作事例
街×ワーカー×企業のつながりを加速!!下北沢ビッグベンビルに潜む、個性的な5名が描いた「下北らしい」ウォールアート
株式会社ヒトカラメディア
INFORMATION
街×ワーカー×企業のつながりを加速!!下北沢ビッグベンビルに潜む、個性的な5名が描いた「下北らしい」ウォールアート
OZ-尾頭-山口佳祐
神山麗子
若狭悠輝(TENGUWORKS)
Keeenue / キーニュ
Client: 株式会社ヒトカラメディア
Place:ビルエントランス/非常階段
Size:合計W30.0m×H2.5mDays:7
Artist:OZ-尾頭-山口佳祐/waifone/神山麗子/Keeenue/TENGU WORKS(若狭悠輝)
Place:ビルエントランス/非常階段
Size:合計W30.0m×H2.5mDays:7
Artist:OZ-尾頭-山口佳祐/waifone/神山麗子/Keeenue/TENGU WORKS(若狭悠輝)
- #WALL ART
街×ワーカー×企業のつながりを加速!!下北沢ビッグベンビルに潜む、個性的な5名が描いた「下北らしい」ウォールアート
地域に根付いたオフィスの設計・施工を手がけられ、自社も下北沢にオフィスを構える株式会社ヒトカラメディア様。自社が入居する下北沢ビッグベンビルの内装のリニューアルに伴い、より下北沢らしいとは?を考え、5名のアーティストによるウォールアートプロジェクトがスタートしました。
ヒトカラメディア小島さん指揮のもと、ビル全体のメインコンセプトは、「人々の痕跡」(=残像や息遣いなど、今までも人が生きていたことを感じさせるもの)に。そこから、いままで(過去)とこれから(未来)が生み出されることを目指して、リニューアル計画がスタートしました。
まずは「下北らしさってなんだろう?」という話し合いから。整っていなく、自由な雰囲気がある。ストリートの雰囲気もある。再開発が進んでいるけど、昔からある文化も融合させたい。そんな想いから建物自体の内装もそう取り替えするのではなく、特徴的な意匠は残しながら進んでいきました。
描く場所は外壁、1Fのエントランス廊下、3Fの共用スペース、5Fまで続く非常階段内、とさまざま。全体のディレクションを勤めるペインターの若狭さん(TENGU WORKS主宰)と、ヒトカラメディアの小島さんと一緒にアーティストの配置を考え、アサインが決定しました。
さて、外壁です。
下北に集う人の青春の1ページでもあったに違いないカラオケ館の上には、一部が青く塗りつぶした英文が。描いたのはTENGU WORKS主宰であり今回のペイント陣のディレクターを勤める若狭悠輝。
これは、下北の人々へのメッセージ。前からあったようななかったようなさり気なさではありますが、一度目にすると青いブランクの下を気にせずにはいられないような、文字のグラフィックです。
実はわかる人にはわかる、この英文。下北沢が生んだスターの歌声が聞こえてきそうな、オマージュもかねたグラフィックです。「未来は私たちの手の中」なのかも。
続いてエントランスに入ると、シンプルなモノクロのモダンアートに見えるけど、少しユニークな形をしたグラフィックが。引き続き若狭悠輝が描いたこのエントランスは、入り口として印象付ける意匠性が特徴的で、「SHIMOKITA BIGBEN」のアルファベットから発展した模様となっています。
さて、エントランスから中に進んでみると、特徴的な床のデザインが、下北の踏切を想起させるような縞模様は、一部に昔のタイルと残すことで、昔のビッグベンの痕跡を残しています。
1FからB1Fをつなぐ特徴的なタイルの階段部分は、OZ-尾頭-山口佳祐が担当。長野在住のOZ-尾頭-山口佳祐ですが、実は下北沢にも壁画を残すなどゆかりのあるアーティスト。浮世絵をモチーフにした三人の女性はそれぞれ楽器を演奏しており、B1Fにあるライブハウスとイメージがリンクします。
デザインは途中でカラフルな方向へと変更され、昔のモチーフ×新しい配色が目立つ、少し不気味で、なんだか下北沢らしいアートへ。ライブハウスに向かう人々をじっと見守ります。
続いて3F〜5Fを仕上げたのはwaifoneと神山麗子。独特のカリグラフィを得意とするwaifoneは、階段の角を活用して異空間に誘われるようなアートを仕上げていきます。実は、下北沢と書いてあるとか、いないとか・・・。
最上階を仕上げた神山麗子は、下北沢で一番最初にいったジャズバーの思い出をもとに、優しく華やかで自由な色彩でセッションを描きます。太陽光がわずかに入る階段の元アートを見ると、力強い音楽が聞こえてくるようです。
最後に、4Fの共用部カウンター後ろを仕上げたのはKeeenueさん。抽象と具象の間で彩るKeeenueさんのアートのコンセプトは、昔どこかで作られたバンドTだそう。かっこいいと思った人々が袖を通して、着れば着るほど増していくかっこよさ。そんな古着の街・下北沢を想起させるようなアートとなりました。
1Fのエントランスには満を辞して、5名のアーティストの合作が並びます。各階のアートへのサムネイルのようでもあり、ビル内にぐんぐん入っていきたくなる、そんな壁面になりました。
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