アートを活用したアート広告とは?壁画広告の具体事例と効果を解説!
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視認されるだけではない、”拡散される”アート広告の価値
一般的に広告は「見られること」が目的とされがちですが、情報があふれる現代においては、「記憶に残り、共有されること」がより重要です。特にSNSの影響力が強まる中、通行人が撮影し発信したというデータは、広告の効果を飛躍的に高める要因となります。
実際にアート広告の前を通った通行人からは以下のような感想が寄せられています。
”面白いことをしてる!”
”通勤の途中で見かけている、毎日帰りの頃どうなってるのか、とても気になる。”
”手描きなのにQRを読み込めるなんてすごい”
アーティストと通行人が会話を交わし、地域に溶け込みながら完成していくアート広告。これは、単なる「情報を伝える手段」ではなく、ブランドと人、街と人をつなぐコミュニケーションそのものなのです。
アート広告の成功事例ー街に溶け込み、人を動かす壁画広告
早速、近年注目を集めた事例とその効果についていくつかの事例をご紹介します。
下北沢に明治ザ・チョコレートのリニューアルを表現した壁画が出現
「明治 ザ・チョコレート」のリニューアルに合わせ、下北沢の「ミカン下北沢」に描かれた壁画広告。このアート広告は、カカオの調達から製造までのこだわりや、新パッケージの魅力を手描きで表現し、ブランドの思想を街に溶け込ませました。
制作期間中は多くの通行人が足を止めて写真を撮影するなど、街の風景に溶け込んだアート広告として注目を集めました。「毎日通るたびに進化している。完成が楽しみ!」——そんな声も聞こえてくるほど、広告が人々の関心を集め、街の風景の一部となっていきました。
時には、コーヒー片手にアーティストに話しかける人もいれば、「これ手描きなの?」と驚きの声をあげる人も。アート広告は、単なる情報発信ではなく、「人とブランドをつなぐ体験」そのもの。
一般的な交通広告と比べ、アートや文化を大切にする企業姿勢やブランドの思想を体現しているのがアート広告の特徴です。また、近隣の下北沢地区の壁画文化を根付かせるような活動としても注目を集めました。
TikTokによるアート広告のアワード活用— アートとテクノロジーの融合
TikTokが開催した「TikTok LIVE All Stars 2024」では、受賞クリエイター11名を描いたアート広告が展開されました。制作期間は約2週間。真っ白な壁に、ひとり、またひとりと受賞者の顔が描かれていく様子は、まるでライブパフォーマンスのよう。道行く人々は足を止め、完成に向けて進化していく広告に見入っていました。
「次は誰が描かれるんだろう?」
「毎日ちょっとずつ変わっていくのが面白い!」
そんなワクワクを生み出せるのが、アート広告の魅力。さらに、広告にはQRコードが描かれ、スマホをかざせばイベントの詳細が確認できる仕掛けも施されました。デジタルとアナログの融合が、広告の可能性をさらに広げています。

一人、また一人と受賞者の顔が描かれてゆく様子
弊社の調査によると、この広告は通行人の7割が認識し、2%が撮影・拡散したという結果に。これは、単に「見る」だけでなく、「共有したくなる広告」として機能したことを意味しています。
アート広告を検討している方へー3つのポイント
アート広告に興味はあるけれど、「どんなふうに進めたらいいのか?」 「アーティストにどう依頼すればいいの?」 「あまりに勝手に好きなものを描かれたら困るな」 そんな不安を感じていませんか?
アート広告は、自由度が高く、ブランドイメージを視覚的に強く印象づけられる一方で、「どうやって設計すればいいのか分からない」 というお声を多くいただきます。そこで、実際に導入を検討する際に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
どこに・誰に向けて発信するのかを明確にする
「どんな施策に使えるの?」 と思っている方も多いはず。アート広告は、単なるブランディングだけでなく、新商品のローンチ、キャンペーンの告知、地域とのコラボレーション など、多彩な目的で活用できます。
例えば、「ブランドの世界観を伝えたい」 のか、「商品を認知してもらいたい」 のかによって、描く内容や設置場所の選び方も変わってきます。
具体的な活用例:
- 新商品PRでの活用:ショッピングモールや人通りの多いエリアに展開し、SNSでの拡散を狙う
- ブランドのブランディング にアートを起用: 本社オフィスや旗艦店の壁面に、企業理念を表現するアートを描く
- 地域とのつながりを深める → 地元の商店街や駅構内にアートを設置し、地域住民に親しまれる広告に
「この広告を誰に届けたいのか?」を明確にすることで、より効果的なアート広告を設計できます。
アーティストとは、”一緒に共創する”という発想で依頼する
「アーティストに依頼するって、どうすればいいの?」
「勝手に色々描かれても困るし…」
そんな不安、の声を聞くこともあります。ご安心ください。弊社のアート広告では企業側と一緒にコンセプトを練り上げていくプロセスを経て完成させることができます。
実際の流れをご紹介します:
- ヒアリング: どんなメッセージを伝えたいか、ブランドの世界観、企業の理念などを共有
- 方向性のすり合わせ: 具体的なデザインのイメージや、取り入れたい要素を一緒に考える
- ラフ案の作成: 事前にスケッチやデジタルデザインで方向性を確認することも可能です
- 制作開始: 足場の確保から現場の調整を行いながら描いていきます
弊社でもクライアントが「初めてアートを依頼する」という方が大半です。そのためアート広告ではヒアリングから方向性のすり合わせではアーティストと対面で打ち合わせし、意思疎通をしっかり行うことを重要視しています。企業側の要望とアーティストの創造性を融合させることで、ブランドのメッセージをより強く伝えられる アート広告が完成します。
“描いて終わり”ではなく、どう広まるかを意識する
せっかく素晴らしいアート広告を制作しても、「見てもらえなかったら意味がない…!」 というのも事実。実は、アート広告はSNSとの相性が抜群に良く、拡散されることで広告効果を何倍にも高める ことができます。
具体的な施策をご紹介します:
- QRコードを埋め込む: 作品の中にQRコードを組み込み、イベント情報や特設サイトへ誘導
- 制作過程をリアルタイムで発信: 「どんな風に作られていくのか」を記録し、ブランドのストーリーとしSNSでリアルタイム発信。視聴者と共に共創する仕掛けも可能です
- ハッシュタグキャンペーン: 専用タグを作り、壁画前での記念撮影など投稿を促す
実際に、TikTok LIVE All Stars 2024のアート広告では、広告の一部にQRコードを埋め込み、通行人がイベント情報を手軽にチェックできる仕組み を導入しました。その結果、より多くの人が情報にアクセスし、広告効果が飛躍的にアップしました。
アート広告は「見るもの」から「参加するもの」へ。人々の心を動かし、「思わず写真を撮って拡散したくなる」仕掛けを作ることで、より大きな話題を生むことができます。
まとめ:アート広告は、ブランドの”物語”になる
私たちは、ただ目を引くだけの広告を作りたいわけではありません。
アート広告は、 街の一部になり、人々の記憶に残り、思わず話したくなる”体験”を生むもの です。
壁画が完成していく過程を毎日眺める人、アーティストに声をかける人、写真を撮り、SNSで「面白い!」と拡散する人。そのすべてが、 広告を超えたリアルなコミュニケーション になっています。
だからこそ、 「どこに、誰に、何を伝えたいのか」 を明確にし、 アーティストと共に創り上げる姿勢を持つこと、そして 「描いて終わり」ではなく、どう広がるかを戦略的に考えること が、アート広告の成功には欠かせません。
私たちは、企業やブランドの想いを ただ「伝える」のではなく、街と人の中に「根付かせる」広告をつくりたい。
「アーティストが手描きって生で見るとすごく迫力がある」
「毎日少しずつ変わるのが楽しい」
「アートがある街っていいね」
そんな声が生まれるアート広告を、あなたのブランドと一緒に仕掛けてみませんか?
あなたの想いを “ただの広告”ではなく、街の記憶になるアートへ。
本気で語り継がれる広告をつくるなら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
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