アートを活用したチームビルディングの効果と導入事例
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忙しい日常、プレッシャーの多い職場の中で、チームのつながりや一人ひとりの「感性」をちゃんと見つめ直す時間がどれだけあるでしょうか。リモートワークを取り入れたハイブリッド型のコミュニケーションが増えた現代において、チームビルディングは組織の生産性や社員満足度を向上させる重要な要素となっています。その中でもアートを活用したチームビルディングは創造性やコミュニケーション能力の向上に寄与すると注目されています。ここではアートを取り入れたチームビルディングの効果や具体的な導入事例をご紹介します。
目次
アートを活用したチームビルディングのメリット
創造性の向上
アーティスト主導のもと、普段使わないツールなどを用いた目新しいワークやアート制作を通じて、社員は日常業務では発揮しにくい創造性を引き出すことができます。自由な発想で作品を作り上げる過程で新たなアイデアや視点が生まれ、業務ではなかなか発揮できない感性を解き放つことができます。
コミュニケーションの活性化
アート作品のプロセスでは実際に手を動かし、五感を使ってワークをするため、自然と参加メンバーの対話が増えます。言葉だけでなく、視覚的な表現を共有することでより深い理解と信頼関係が築かれます。この場において、「ビジネス」の鎧を脱いで普段話さない他部署のメンバーとの交流した結果、その後の思いがけない仕事の発展につながるケースも多々あります!
チームワークの強化
一つの作品をチームで完成させるプロセスでは「上司と部下」「先輩後輩」といった普段のポジション意識が取り払われ、「一人の人間」として違いに感性を探り合い、お互いに助け合いながら一緒になってものづくりを行います。この経験は仕事仲間以前の、人と人としての人間関係の絆づくりに役立ちます。
ストレスの軽減
アート制作はその作業そのものにリラクゼーション効果があることが数々の研究で実証されています。さらに、チームビルディング研修ではアート制作を通じて自分の気持ちを同僚に自己開示し、相互理解を深めることで心理的にも安全性の高いチームで仕事に向き合うことができるようになります。
この他、一回の研修で得られるメリットは多数あります。それでは実際にアートを使ってチームビルディングを実行した先行事例をご覧ください。
コクヨ株式会社のチームビルディングを目的としたアート導入
全国から集まったDAYS OFFICEプロジェクトメンバーが、ブランドの世界観を体現するアートをアーティストとともに制作。
DAYS OFFICEチームは「オフィスに囚われない多様性への挑戦」をワークショップから感じ、それぞれの私らしさを働く場に持ち込んだって良い、という想いを表現しました。
ワークショップの過程で違いの自己開示が促され、チームの絆や結束感が深まりました。

メンバーがディスカッションした内容をもとにアーティストが世界観を描く様子
「オフィスに囚われない多様性への挑戦」はチームが集う会議室でシンボル的な役割を果たしています。多様性や個性が可視化されたことで、会議室がチームの“象徴”になっています。
日本通信ネットワーク株式会社の新オフィスでのアート導入
日本通信ネットワーク株式会社では新オフィスの立ち上げに際し、社員間で目指す企業イメージを共有するためにウォールアートを制作しました。
このプロジェクトでは社員自らがアート制作に参加し、チームの一体感とコミュニケーションの向上が図られました。
ネクセラファーマ株式会社の社屋リニューアルに伴うアートプロジェクト
ネクセラファーマ株式会社ではリニューアルした社屋を彩るため、社員とその子供たちが一緒に参加するアートプロジェクトを実施しました。
この取り組みにより、社員間だけでなく家族も巻き込んだコミュニケーションが生まれ、組織全体の絆が深まりました。
ただ絵を描くだけじゃない。「自分と、誰かの感性に触れる時間」
普段の業務では、自分の意見を飲み込んだり、遠慮や慣習で“やりたいこと”に蓋をする場面が多いのが現状ではないでしょうか。
でも、アート制作の現場では「こうあるべき」はなく、「今、何をどう感じているか」を自己開示し、アーティストはそれを感じ取って作品に投影します。だからこそ、社員の“らしさ”や“人間味”がにじみで、その企業にしかない唯一無二のアートが生み出されます。
アートを扱ったチームビルディング研修とは、自分と違う社員メンバーの感性を目の当たりにしたり、自分自身が閉じていた感性を改めて発見する貴重な時間です。研修が終わったあと、社員の方がぽつりと「この絵、なんか自分たちそのものって感じがして…誇らしいですね」「こんなに楽しい研修、入社して初めてです」と嬉しい声も多く寄せれています。
チームビルディングアートを活用するタイミング
- プロジェクトのキックオフ
- 新卒内定者と既存社員の懇親会
- 事業として大事なターニングポイントを迎える時
- 事業構造変革などで部内メンバーが変わった時
- 新しい部署の立ち上げ
その他、社員総会や事業の節目を迎える周年記念イベントにおいてもアートを使ったチームビルディング研修が役に立ちます。
アートを活用したチームビルディングのまとめ
アートを活用したチームビルディングは創造性やコミュニケーション能力の向上、チームワークの強化など、多くのメリットがあります。
アートというと「センスが必要」と感じる方も多いかもしれません。
でも実際にワークショップを始めると、手が止まっていた人も、いつの間にか夢中になって絵の具を手に取っている。
そこには「うまい・へた」なんて関係なくて、ただ純粋に、自分の“今”を形にしていく時間があります。
そしてその隣には、同じように色と向き合っている同僚がいる。
いつもは仕事の話しかしていないあの人の「好きな色」に触れたとき、
小さな驚きと共に、目に見えない“距離”がスッと縮まるのを感じます。
ご紹介させていただいた導入事例からもその効果は実証されています。組織の活性化や社員の満足度向上を目指す企業の人事、総務部の方々。アートを取り入れたチームビルディングを検討してみてください。
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