【2025年版】出社したくなるオフィスをつくるには?オフィス改装で変わる働き方と社員の意欲

2025.05.19
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ART×OFFICE

一日の半分近い時間を過ごす”オフィス”という場所

オフィスは、社員の想いや熱量がにじむ場所。
だからこそ空間づくりは難しく、絡む関係者が多ければ多いほど迷いも多いものです。
この記事では長年アートを通じてオフィスづくりに携わってきたNOMALARTCOMPANYの独自視点で、

「改装の意味やメリット」をお伝えしていきます。オフィス移転を含む改装やアートによって、空間の空気が変わり、社員の表情が変わる瞬間を何度も見てきたからこそ、伝えたいことがたくさんあります。

オフィス改装によって得られる4つの効果と事例

1. 社員のやる気と集中力が変わる

人間とは空間にすごく左右される生き物だと思いませんか。この記事を書いている私自身も

明るい自然光、静かに集中できるブース、つい話しかけたくなるラウンジで作業したいと常日頃思っています。

ずっとPC画面に打ち込んでいるからでしょうか。「ここに来ると、スイッチが入る」そんな空間の魔法は、働く人の背中を(そして気力を)そっと押してくれる気がします。シンプルで単純なことですが、とても大事な効能です。

NSSホールディングス社の事例

実際に、複数のソリューション提案事業を手がけ、インフラ整備から経営支援まで多くの企業を支えているNSSホールディングスでは、東京本社移転に伴い、従業員を鼓舞するためのアートを導入。受付・会議室2室・執務エリアと合計4箇所のウォールアートの導入を決定されました。

NSSホールディングス株式会社のオフィスアート

活気ある会社であり続けるために必要なのは「躍動感」。「躍動」をテーマに力づよいアートを描き続ける現代絵師・山下良平が4つのウォールアートを担当しました。

営業のやる気をアップする壁画・オフィスアート

社員のモチベーションを引き出すオフィスアート

ARTIST| 山下良平

成功・勝利・感謝といった仕事で重要な感性を奮い立たせるようなメッセージ性が込められた4つのオフィスアートが社員のビジネスの躍動を後押ししています。

2. 社員が自社を誇りに思う、社内外へのブランディング効果

就職活動中の人が見ているのは、企業理念だけではありません。「どんな場所で働くんだろう?」「どんな人と働くことになるんだろう?」——
そんな“空気感”までを無意識にキャッチし、企業の印象を決めているものです。

オフィスが素敵になると、変わるのは外の人の反応だけではありません。まず、社内の人が自分の会社を誇りに思い始めます。人事や総務の方が、来客に「ちょっとオフィス見ていきますか?」と嬉しそうに案内したり、
「うち、最近オフィスが変わったんです!」と話し出す“オフィスツアー”が自然と始まったり。

最初は照れながらだったのが、気づけば自慢になっている。そんな光景を私たちは何度も目にしてきました。

パナソニック株式会社の事例

パナソニックの新拠点・パナソニック目黒ビルのオフィス改装の事例をご紹介します。”つながる”をテーマにしたこちらの拠点には食堂、ガラス張りの会議室、執務エリアとそれぞれ場所の特性が違う5箇所のフロアにアートを導入しています。

パナソニックのオフィスアート事例

ARTIST | Tsumichara

アーティストがPanasonic創始者である松下幸之助氏の著書を読みその原点を知るところからスタートしたオフィスアート。ストーリー性のあるオフィス改装やオフィスづくりは、社内のみならず、来訪者とのコミュニケーションを誘発します。

パナソニック目黒オフィスのオフィス改装で実施された立体オフィスアート

ARTIST | Mariya Suzuki

「家電がもたらす豊かさや安心」を表現したガラスペイント。アートはガラス面や立体物にも施すことができます。

パナソニック目黒オフィスのオフィス改装で導入されたオフィスアート

ARTIST|小林万里子

パナソニックが力を入れて取り組んでいる植樹など環境保全活動について調べながら 「環境保全をしていくうちに、私たちの意識も育っていくことに焦点を当てたい」と作品作りのコンセプトをまとめたアート作品。オフィス全体を優しく包み込む空気感が醸成されました。

「働く場所に誇りが持てること」は最高のインナーブランディングです。

創業者の原点や現在の企業活動を色濃く反映したオフィス改装、その会社で働く意義や共通の思想を長く濃く社内外に発信する発信拠点にもなります。

なにより、社員が自分の職場を好きだと思えること。その想いが、自然と外ににじみ出ていくこと。
それこそが、オフィス空間が担えるいちばんの価値だと言えます。

3. 来客に信頼感と、忘れられないようなインパクトを与える

オフィスは、言ってみれば企業の“顔”です。受付を通るとき、会議室に通されるとき、訪れた人はほんの数秒で、「この会社、信頼できそうか?」を無意識に判断しています。

改装によってオフィスの印象を変えたい時、よくご相談いただくのがこんなお悩みです。

「築年数が古くて、どうしても古びた印象が抜けないんです…」

「会社自体は進化してるのに、空間が追いついてない気がして」

「世界で戦える企業として垢抜けたオフィスイメージに変えたいのですが・・」

これ、ほんとうによく聞く話です。オフィス改装やアートの導入で一気にこれらのお悩みを解決することは可能です。
空間の印象を整えるだけで、企業の“現在地”や“これから”が一気に伝わるようになった事例をご紹介します。

株式会社ベイカレント・コンサルティングの事例

外資系のひしめくコンサルティング業界で、日本発の総合コンサルティングファームとして年々存在感を増すベイカレント・コンサルティング。麻布台ヒルズへのオフィス移転のタイミングで、日本特有の繊細な精神性を「オフィスアート」に込め、エントランスから一気通貫で4つのアートを導入されました。

日本アーティストがゼロから現場で手描きで描き上げるアート

ベイカレントのエントランスに導入されたオフィスアート

ARTIST|JUN INOUE

日本発企業として世界企業と肩を並べて戦うからこそ、「和のアートを」という文脈は、同じ日本で働く人間として感化されるものがあります。

誰かを迎える空間が変わるだけで、信頼も、対話の質も、大きく変わる。
それが“顔”を整えることの力です。

失敗しないための5つの改装ステップ

1. まず「自社の想い」を言葉にしてみる

ここがいちばん最初でありながら、いちばん難しいステップです。

「私たちって、どんなチームなんだろう?」
「これから、どこを目指していくんだろう?」

…というふわっとした問いに向き合いつつ、
競合との違いや、これからの事業戦略も絡めて、ちゃんと“立体的に”考えていく必要があります。

オフィスのデザインって見た目の話に見えるかもしれませんが、
実はこの“らしさの定義づけ”がブレていると、途中で社内の意見が割れたり、
稟議が通らなかったりと、後々トラブルになりがち。

逆にここで軸がしっかり固まっていると、
その後の設計やレイアウトの意思決定もスムーズになります。

だからこそ、最初にちゃんと「うちの会社のらしさって何?」を言葉にしておくこと。
これが空間づくりにおける、とても大事な“下ごしらえ”です。

2. 理想の働き方を描く(現場の声を、ちゃんと聞く)

「雑談スペースが欲しい」
「グリーンが多いとリラックスできるかも」
「集中できる静かなエリアも欲しい」
…社員の声って、集めると本当にさまざまです。

しかも、それぞれ“もっともらしい”ので、全部聞いていると正直なところ、「で、結局どうすればいいの?」と迷子になりがち

だからこそ大事なのは、最初に“自社の理想”や“こうありたい姿”をある程度決めておくこと

その上で、出てきたコメントを「そこに合ってるか?」「ズレてるか?」の軸で整理していくと、自然と優先すべき意見やテーマが浮かび上がってきます。

部署によって真逆のことを言ってきたり、似たような意見が複数重なってきたり。
そうした声を、グルーピングして可視化すると、社内合議も取りやすくなり、プロジェクト全体の納得感にもつながります。

「この空間は、何を伝えたいのか?」という原点のビジョンを見失ってしまうと、結果的に“どっちつかずのオフィス”になりかねません。

たくさんの声を聞きながらも、軸はぶらさない。
そこが、担当者としての腕の見せどころかもしれません。

3. 目的と優先順位をしっかり決める

オフィス改装に着手すると必ずぶつかるのが「予算の壁」。上のステップを踏むとやりたいこと、変えたいことが山ほどでてきますが

全部を一度に変えるのは難しい。だからこそ「何を一番叶えたいか」を明確にしておくことが重要です。

  • 社員の集中力を高めたい?
  • 来客にインパクトを与えたい?
  • 雑談が生まれやすい空間にしたい?

目的がはっきりすれば、デザインやレイアウトの方向性も自然と決まってきます。

4. 共につくるパートナーを探す

“会社らしさ”って、実は一番近くにいる自分たちがいちばん見えにくかったりします。

いざ言語化しようとすると、
「社員を巻き込んで、本音を引き出して、議論を整理して…」
思っていたよりもずっと大仕事なんですよね。

社内の“いいところ”だけじゃなく、“ちょっと目をそらしたくなる課題”にも向き合う必要がある。
しかも、それを一人でファシリテートして、議事録まで取って、さらに上司に報告して…
担当者にとっては、なかなかにしんどいタスクです。

だからこそ、外部の視点と専門知識が活きてきます。

NOMAL ART COMPANYでは、アート施工ありきではなく、
「その会社らしさって何?」という問いから、とことん一緒に掘り下げていきます。

言葉にならない違和感や、うまく言えない美点をすくい上げて、空間というかたちに変えていく。
そんなプロセスこそが、オフィス改装の一番の醍醐味だと、私たちは信じています。

5. 完成してからが、スタートライン

改装って“完成”がゴールに見えますよね?
でも、実はそこからがスタート。

ちょっと家具を動かしてみたり、照明の色を変えてみたり。
季節ごとに空間をしつらえるのも面白い。

空間も、人と同じく「育つ」もの。
ぜひ変化を楽しんでもらいたいです。

 

NOMAL ART COMPANYができること

私たちは、オフィスアートの専門集団です。「空間×アート×組織の想い」をつなぎ、チームに火を灯すような場をつくります。

  • オフィス全体の空間コンセプト設計

  • 壁画にはじまるオフィスアート・空間全体のディレクション

  • オフィスに込める“企業らしさ”の可視化

  • プロジェクトの初期段階から、施工、運用まで、一貫してサポート

プロジェクトがまだふわふわした構想段階でも構いません。

オフィス改装とアートを両方相談したい方へ

NOMALARTCOMPANYは多彩なオフィスデザイン会社と連携しています。オフィス改装の細やかな施工管理からワンストップで承ることができますので、ぜひお気軽にご相談ください。

お問合せはこちらから。

“らしさ”のある空間をつくりたいと思ったら

わたしたちNOMAL ART COMPANYは、
そうした言葉になりきらない想いを、アートや空間を使って丁寧に形にしていく仕事をしています。

もしあなたが今、
「この会社の“らしさ”ってなんだろう?」
「出社したくなる場所って、どう作るんだろう?」「オフィス内装のアートに興味があるけど選び方がわからない」

そんな風に少しでも考え始めているなら、ぜひ一度お話しさせてください。

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