カカオ本来の香りと味わいを愉しめる「明治 ザ・チョコレート」のリニューアルに伴い、壁画(ミューラル)広告を検討された株式会社明治様。 壁画広告はまだ日本でほとんど見られない広告手法で、通常の屋外広告と異なり、企業の世界観をアーティストが手描きのアートで時間をかけて描いていく、というもの。情報が伝わるだけではなく、アートを通じて企業のブランドやストーリーが伝わりやすく、消費者側は「町づくりの一環としてアートをみる」事になるのが特徴です。 第一回目の今回は、京王電鉄様協力のもと、ミカン下北沢付帯施設の壁に描くことに決まりました。ミカン下北は「実験」や「挑戦」をテーマに、様々なイベントやコラボレーションを実施している施設。「壁画広告」という日本では珍しい取り組みに前向きにご協力いただきました!下北沢駅より遊歩道で繋がり、歩行者も多い壁面です。 さて、今回の広告のキモは、カカオの調達から自社でこだわっていること、手軽に手に取れる価格帯だが本格的なチョコレートであること、パッケージがリニューアルしていること。明治 ザ・チョコレートのこだわりをWHOLE9が受け止め、アートにしていきます。 WHOLE9は、具象的なものを描くhitchさんと抽象的なムードを描くsimoさんで構成される大阪在住のペイントユニット。リアルなもの以上に世界観は拡張し、壁画の中に入り込んだような気分を味わうことができます。 今回は「パティシエが盛り付ける香り豊かな本格派チョコレート」と、パッケージのリニューアルということで、色とりどりのパッケージからサンプリングされたカラーを画面の色彩に活用。 その色彩はまるでチョコレートのような深みのある豊かな香りを連想させ、 右から左へ丁寧に盛り付けられていく様子や、周りに配置されたサブモチーフは 原材料や産地から本気でこだわり抜かれてつくられたチョコレートであることを表現しています。 制作期間は1週間。徐々に壁画が出来上がる様子に、「何ができるんだろうね」あっチョコレートなんだ、Meijiなんだ」とさまざまな声が。1週間のうち写真撮影した人は500名以上に昇り、下北沢の街を行く人の目を楽しませました。 ※現在はこの壁面はMURAL MEDIAとして運用され、別の壁画へと変更されています。