2023年創立100周年を迎えた、大阪を中心としたデベロッパーであるダイビル。「ビルを造り、街を創り、時代を拓く」というスローガンの通りに、ビルとともに大阪の街のみならず東京、札幌、ベトナム、オーストラリアで街作りを推進してきました。 今回は本社オフィスリニューアルに伴い、会議室2部屋にわたるアート×2面を実施。話し合いの後、入り口側の会議室はお客様に見える場所にあり、「大阪の歴史」を語れるアートをコンセプトにすることが決定。反対側の会議室は執務ゾーンからよく見える場所にあり、こちらは「大阪の未来」をテーマにアートワークを作ることが決定しました。 今回ダイビルでは弊社オリジナルの「アート思考ワークショップ」を実施。約30名の社員の方に参画いただき、未来のダイビルを考えながらさまざまなキーワードを出していただきました。 さて、「大阪の歴史」パートを担当するアーティストは丸倫徳。
中野駅前の大規模壁画を担当している丸倫徳は、その土地の歴史についての理解を深め自身の世界観の中で再編成し、精緻な描き込みによりアートとして昇華することができるアーティスト。今回もダイビルの歴史や社長さまが、社内SNSを通じて社員に発信している昔の中之島の情報を頂戴した上で、今も昔も美しい中之島の歴史を紐解いていきました。 社員さまとのモチーフのディスカッションも交えながら出来上がったのがこちらのデザイン。左から蛸の松。江戸時代まであった加賀屋、昔はタクシーの停車場だったという旧ダイビル前のタクシー、今も大阪の動脈である大江橋、水晶橋、難波橋。中之島のシンボルである中央公会堂、その大阪市役所。ライオン像、ヒツジ像、グリコ像など親近感があるモチーフたち。 それらがぎゅっと凝縮され、古き歴史を感じる風景と現在の風景が融合。おもいおもいに繋がった壁画は、人それぞれの「大阪」を発見できるようなアートになりました。実際の壁画制作では丸さんの美しい線でさらに絵の躍動感が増すとともに、うち1日は社員の皆様も参加いただき、壁画を仕上げていきました。 来訪者からも見える、中之島の歴史を生き生きと描いたアート。これからのダイビルと今までのダイビルを象徴するアートになりますように。