大阪の水辺からインスパイアされた、オーダーのガラス作品と金属の作品が彩る弁護士事務所のエントランス
弁護士法人中央総合法律事務所
Space Design: 株式会社メック・デザイン・インターナショナル
Place: エントランス
Size: ガラスオブジェW5.0m×H1.5m / 置き型オブジェφ1.5m×H1.5m程度 / 壁面オブジェH1.3m程度
Days: 14days
Artist: あないまみ/三木瑛子
- #オフィス
- #ORDER ART
大阪の水辺からインスパイアされた、オーダーのガラス作品と金属の作品が彩る弁護士事務所のエントランス
大阪の中央を流れる土佐堀川のすぐ横に立地する、弁護士法人中央総合法律事務所様。オフィスの大幅な移転・リニューアルに伴い、エントランスに設置するシンボリックなアートの検討をされました。
「水」のイメージでカウンター前に設置されたアートを担当したのは、ガラス作家のあないまみ。鏡、熱線反射ガラス、フロートガラス等、主に工業用板ガラス素材を積層し、その塊を削り磨くことで作品を制作しているアーティストです。
普段は平滑で無機質なガラス素材ですが、研磨され形作られることにより、複雑な光の反射が生み出され、空間に深みをもたらします。 今回は棒状のガラスを加工しリズミカルに設置することで、水の動きや流れを演出。さらに正面から見ると波紋が広がっているようにデザインすることで、信頼感やラグジュアリーさとともに、外に向かって常に流れていくような清涼な水をイメージさせるエントランスとなりました。
続いて奥のソファブース、窓から近いスペースには鍛金作家の三木瑛子の2つの作品が彩ります。金槌を使って造形をする”鍛金”の技法を用いる三木の作品は、金属の素材の特徴を活かしながらも素材に囚われない自由な造形が特徴。
ここでは「信頼」「公正」なイメージを持つ弁護士事務所から着想し、置き型のオブジェは真っ直ぐに中央で支えあう船の帆のようなイメージに。外の川の流れや光をほのかに反射してひかり、見る角度によっても表情が変わります。
一方でソファ後ろの壁面オブジェは、川から吹き込む風のイメージで軽やかに。両方のオブジェを通じて折り紙型のパーツと流線型のパーツの組み合わせが美しく、風通しの良いイメージになりました。
少しの角度で表情を変えるいくつかのオブジェ作品。働くひとや来訪者のリラックスを促し、インスパイアさせる空間へとなりました。