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太陽を門に見立て、光が降り注ぎ世界が循環する様⼦を感じるウォールアート
移転をキッカケにオフィス全体をもう一度考え直そうと社内でブランディングチームを発足された株式会社QUICK様。新たに働く環境を見直し、次の50年のQUICKをどう表現するかが大きなテーマとなりました。
文字に出来ないものをどう表現するのかを考えた時に、会社全体で導いた答えがアートでQUICKを表現すること。2階エントランスへのアート導入後、今回はワークフロアで社員様が毎日感じる事の出来るアートをご検討されました。結果として4フロア×4名のアーティストが関わって、色とりどりのウォールアートを納品。4者4様の表現で「QUICK社」が彩られました。
14階を担当したのは、国内外で多数の壁画描画経験を持つ岩切章悟。色を塗ったあとに白で塗りつぶして切り取りモチーフを浮かび上がらせる独特の手法でのびのびと描きます。
作品のテーマはPuerta del Sol / 太陽の門。
降り注ぐ太陽の光、空から落ちる雨、育まれる生命、運ばれる種子、ミミズにより耕され る大地など自然の循環を表現しています。中央の太陽は私たち日本人 をイメージしたもので「今門が開かれ旅立ち、新たなる循環を生み出す 種となる」という願いが込められています。
この作品の特徴は多くの工程を経て出来上がる作品です。制作工程別に6回の参加型ワークショップを開催し沢山の社員様にご参加いただき新入社員からベテランの社員様まで様々な交流が生まれました。
アーティスト岩切レクチャーのもと、まずは壁面を大胆に全て黒く塗りつぶします。
皆さん経験が無いと言いつつ、初心者とは思えないローラーさばきでとても丁寧に塗っていただきました。
次は夜のような黒の世界から、岩切らしい鮮やかで心弾むカラーを散りばめていきます。
こうしてみるとカラフルでポップな壁面。そこに、作品テーマでもある太陽の門と自然を現した様々なモチーフを浮き上がらせる工程へ。
最後は社員様参加のもと、薄く描かれたモチーフの周りを白く塗りつぶし、作品全体を浮き上がらせていきます。
和気あいあいと作業しながら会話が弾み、見学から沢山の飛び入り参加もあり、自由で開かれたWSとなりました。
最後は社員様が塗りつぶしてくださった部分を、岩切が作品へ命を与えるよう丁寧に仕上げると、暖かく優しい曲線が生まれます。
多様な「循環」を想像し、世界との関わりに向き合う切っ掛けや、ここから産みだされる創造力に繋がるような作品となりました。常に新しい光に満ち、循環し続ける場所となりますように。