
日本通信ネットワーク株式会社の新オフィスに、目指す今後の企業イメージを社員間で共有するシンボルが誕生
日本通信ネットワーク株式会社
Place: 執務エリア
Size: 壁面 W6m×H2.8m
Days: 5days
Artist: simo
- #オフィス
- #WALL ART
日本通信ネットワーク株式会社の新オフィスに、目指す今後の企業イメージを社員間で共有するシンボルが誕生
1985年に設立された日本通信ネットワーク株式会社は、法人向けに信頼性の高いネットワークサービスを中心としたICTソリューションサービスを提供してきました。新オフィス移転後、会社の更なる発展に向け、目指す企業イメージを社員様の間で共有すること、社員様のコミュニケーションを活性化させることを目的に、執務エリアの大きな白い壁に、会社の雰囲気を明るくする絵を描きたいとご相談をいただきました。
新オフィスで初めて顔を合わせる社員様が多く、日々のコミュニケーションに壁を感じているという声がありました。そこで、カードを使った体験型ワークショップを実施。このプログラムは、社員様同士の自己開示やコミュニケーションを促進し、まずはその土台作りから始めました。
アーティスト simoとのコラボレーション
絵を描くアーティストは、自然の風景や色、光の反射を抽象的に表現するsimo。自然からインスピレーションを得て、自然の中の物質や風景の色や形、光の反射、屈折などに焦点を当て、収集したイメージを画面上で交錯させる絵を得意としています。
アーティストも体験型ワークショップに参加し、社員が感じている会社に対する課題やイメージ、そして「こんな会社にしたい」という想いを丁寧に聞き取りました。
ワークショップを通じて、社員様の間で感じられる「モヤモヤ」とした気持ちが見えてきました。社員様が出した意見やイメージをもとに、約1週間後にはラフスケッチを作成し、壁画の構想が形になりました。
壁画のテーマ:『靄が晴れ、色彩豊かな世界が覗く』
アーティストが提案した壁画のデザインは、オフィスの壁を「靄(もや)」に見たて、その靄の奥に広がる色とりどりの世界を描くというものです。ワークショップでは、社員様が和気藹々とした雰囲気の中で話す一方で、どのチームも会社に対して「モヤモヤ」を感じていることに焦点を当て、これをアートで表現しました。作品制作期間に入った際、社員様参加型の壁画のワークショップも開催しました。毎日使うオフィスの広い壁面に、自分の手で色をつける経験は、普段の業務と違い気分転換になったという方もいれば、今回をきっかけに交流を持てた方もいらっしゃいました。アーティストからは『社員様ご自身の手で靄を晴らす感覚を味わってもらいたい』という意図もあり、単純な作業に留まらない意義のあるワークショップとなりました。
壁画の中心に描かれた青い円形のオブジェクト
壁画の中心には、円形(サークル)を象徴する青いオブジェクトが描かれています。この円形は、ワークショップで多くの社員様が選んだイメージで、会社の「調和」「透明感」「エネルギー」を表現しています。勤務中にふとこの絵を見たときに、社員様が「靄が晴れる」ように気持ちを切り替えたり、壁を取り払ったりできるようにという願いが込められています。会社のシンボルとしても利用できる他、ご来社いただいたお客様との会話のきっかけになったり、社員様のパーパス理解が深まることも良い効果として捉えられます。
ふと仕事中に目に入る、言葉ではなく感覚で理解できる想いを込めたアート。
はじめてオフィスに訪れたお客様には会社の姿勢をお伝えする素敵な作品になっています。