銀行やクレジット、生保損保、証券といった金融業界のほか、通信、医療、物流など社会インフラに深く関わる分野にシステムインテグレーションを提供されてる株式会社Q’sfix様。オフィス移転先の晴海というベイエリアから、空間コンセプトは「海のイメージ」。ウォールアートも空間と一体感を感じるようなアートをご検討いただきました。 担当したのは、人物や動物など具象的モチーフを描くhitchと、自然からのインスピレーションを抽象的に描くsimo。二人で１つの世界を生み出すアーティストユニットWHOLE9です。 作品のキーワードとなったのは「淡い、リラックス、海中、神秘的な、想像の余地」です。デザインのいたるところに海を感じられる開放感を大切にし、ラフをご提案しました。 そして描かれたのは海中に差し込む光のきらめき、優しく包み込むような泡のムード感。余白を生かした構図、オフィス内装に合わせた色調、そして穏やかで広がりのある空間を演出しました。 天井も海を連想させる緩やかな曲線を入れ空間全体で海を感じる事が出来るようデザインされ、『想像の余地』というキーワードは、正解がないからこそ美しい部分や違和感も感じてもらいたい、描いた自分たちにも気づかない世界を社員さんに想像してもらえたら…というアーティストからのメッセージです。 WHOLE9だからこそ描ける世界が壁面に生まれ、広い空間の中で固まって見える絵ではなく、余白を活かしながら、豊かな海のように広がりを感じる作品となりました。