ダイレクトメール事業などデジタルとリアルを融合させ事業展開をされている株式会社ディーエムエス様。業務センターの食堂リニューアルに伴い、「多様性」をテーマに壁画を導入することを決定しました。 通常壁画は1名のアーティストが担当しますが、今回はペインターomi氏が全体をディレクションする上で、株式会社Arty blossomの所属アーティストであるアーティストGINGA氏がコラボすることに決定。GINGAさんは福岡を拠点に活動する自閉スペクトラム症のアーティスト。絵を描く時間は何時間でも集中して描き、自分の障害からインスピレーションを得た特徴的なキャラクター造形や型に囚われない色彩が魅力の若きアーティストです。 まずオリジナルのアート思考ワークショップにて、DMSの社員の方がDMSにどう思われているかを深堀していきます。ワークショップでは、社員の皆様が思うDMSの良さ＝ハートフル・楽しいといった要素が印象的で、それをベースに今後のDMSがより良い方向へ変化する事への期待を感じてらっしゃることがわかりました。 そこから全体のデザインに落とし込んだのは、熊本出身でビジュアルデザイン、壁面へのペイントなど幅広いデザインを手がけるomiさん。 ワークショップでは「ダイバーシティー・多様性・飛び出す・飛躍」などといったキーワードが目立ったため、DMSの事業をダイレクトに感じさせる「封筒」などをモチーフで描きつつ、枠から飛び出すデザインや、⻲谷さんのキャラクター(ハーピー)で多様性や飛躍を表現しました。 意識したのはあくまでコラボであることで、ディレクションしすぎない自由な雰囲気であること。そしてDMSらしいハートフルさが伝わりつつ、飛躍を感じさせるデザインであることです。 実際の制作にあたっては、ワークショップに参加いただいた社員のご家族の方も一部参加いただき、賑やかな制作風景となりました。その際、福岡からArty Blossom代表の山木さんや、GINGAさんのお母様もお越しいただき、障害とアートについて話をする姿が印象的でした。 筆を扱うのが難しい年代のお子様も、思い思いの色を手に取りながら壁面を自由に塗っていきました。 そうして出来上がった壁画がこちら。omiさんの洗練されたデザインにGINGAさんのキャラクターや世界観が壁画に加わり、楽しさや賑やかさや温かみが加わったアートとなりました。