オフィスアートの効果とは?職場環境を変えるアートの力
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アートがオフィスに与える影響について、多くの企業がその本質的価値に気づきはじめています。NOMAL ART COMPANYでは、これまでに100社以上のオフィスにアートを導入してきました。本記事では、「オフィスアートとは何か?」という基本的な問いに立ち返りながら、導入事例を交えてその具体的効果をご紹介します。
目次
従業員の気分転換とリフレッシュ
オフィスアートとは?
オフィスアートとは、単なる装飾ではなく、「空間の質」や「働く人の心」に働きかけるコミュニケーション装置です。企業のミッション・ビジョン・バリューを可視化する手段として、また従業員の創造性やエンゲージメントを高めるしかけとして、多くの企業が戦略的に導入を進めています。
オフィスアートの効果と実例
1. 従業員の気分転換とリフレッシュ
休憩スペースやリフレッシュエリアにアートを設置する企業が増えています。特に抽象画や自然をモチーフにした作品は、業務の合間に目を休めたり、気分を切り替えるきっかけとして好評です。
たとえば、ある企業では「休憩中、無意識にその絵の前に足が向くようになった」「アートがあることで空間に居心地の良さが生まれた」といった声が寄せられました。働く人の視線が抜ける場所や、少しだけ“自分に戻れる”空間をアートがつくり出しているという実感が、導入企業の間で共有されています。
事例: 三機工業
有志の社員が発案し、事業部のミッションを壁画に落とし込んだプロジェクトをご紹介します。
三機工業のファシリティシステム事業部は、「事業部をもっと良くしたい!」という有志のメンバーにより、オフィスの壁面にシンボルアートを導入するプロジェクトを始めました。このアートは、働く社員の皆様に「自分の存在意義」を強く感じてもらうことを目指して始動しました。
アートは、事業部のMVV(Mission, Vision, Values)を反映する方向でデザインされ、社員が自分の仕事に対する誇りや意義を感じるきっかけとなっています。具体的には、壁画は「3」という数字やベンチャーマインド、そして『カイテキ』な環境を作るという事業内容を視覚的に表現しています。創意工夫によって、社員がリフレッシュし、気分転換できる空間が提供されました。
2. 創造性の向上
アートの色彩や形状は、思考を刺激し、新たなアイデアの着想源となります。特にブレインストーミングや企画会議の場にアートを配置することで、チーム全体の創造性が高まる傾向にあります。
事例:SCSK株式会社
SCSKの新たな価値創造の場である「SCSK LINK SQUARE」の事例。
ペインターユニットWHOLE9による壁画は共創のストーリーを伝えるためのものです。アートはチームビルディングだけでなく、創造的な思考を刺激し、イノベーションを促進する環境を作る効果があります。
3. ブランドイメージの強化
アートは、企業の哲学や世界観を視覚的に伝える強力なツールです。外部の来訪者に対してブランドの「第一印象」を形づくるだけでなく、社内のカルチャー形成にも貢献します。
事例:「株式会社ベイカレント」
井上純(JUN INOUE)による壁画は、レセプションから執務エリアまで広がり、企業の躍動感や進取の精神を視覚的に表現しています。
このアートは、来訪者や社員に対して企業のブランドイメージを強固にする役割を果たします。特に、企業のビジョンや価値観をアートを通じて伝えることで、ブランドイメージの向上につながりました。
4. コミュニケーションの促進
アートがあることで、社員同士や来訪者との自然な会話のきっかけが生まれます。見る・語る・変えるというアクションを通じて、対話の場が広がります。
事例:「Meta」
外資系企業ではオフィスアートはごく一般的に導入されており、こちらの会社ではオフィス内マグネットを扱ったオフィスアートを導入しています。
パーツにはマグネットペイントが塗布され、さまざまな掲示物を傷つけることなく貼ることができる仕様に。パーツの位置を入れ替えることができるため、常に壁に新しい印象を持つことができると同時に社員同士のコミュニケーションを活性する憩いの場としても活用されています。
5. エンゲージメントの向上
オフィスにアートを導入することで、社員のエンゲージメントが向上した実例があります。例えばある大手アパレルEC会社ではエントランスやオフィス内に、国内外の若手アーティストによるアート作品を多数展示しています。これにより、社員にインスピレーションを提供し、創造性やモチベーションの向上を図っています。同様の事例は多く報告され、増え続けています。
事例:「ネクセラファーマ株式会社」
オフィスの執務室エリアに大きく彩られたアートは、会社の「ファミリーデー」のタイミングで従業員とその家族、中でも多くの子供を交えたワークショップを通じて描かれたものです。
自身の家族と一緒に楽しくコミュニケーションを取りながら描いたエネルギッシュな壁画のある空間は、社員のエンゲージメント向上に貢献しています。
6. ストレスの軽減とウェルビーイング
アートは視覚的な美しさだけでなく、精神的なリラクゼーション効果もあります。美しい作品に囲まれた環境は、ストレスを和らげ、仕事への集中力を高める効果があるとされています。ある医療関連の企業では、待合室や診察スペースに癒し系の風景画を配置し、患者だけでなくスタッフのストレス軽減も実現しました。
事例「株式会社Q’sfix」
システムインテグレーションを提供する株式会社Q’sfixでは、デザインの至る所に海を感じる解放感を大切にし、リラクゼーションを感じられるアートをオフィスに展開しています。
そこで働く従業員のストレスや心身の健康を意識した空間づくりを行うことで、結果的に仕事の効率化や従業員満足度を高めていく効果も期待しています。
オフィスアートがもたらす効果についてのまとめ
オフィスにアートを取り入れることは、単なる装飾以上の価値を提供します。それは従業員の幸福感や創造性を高め、企業のブランド力を向上させるだけでなく、職場環境全体をよりポジティブで生産的なものに変えます。オフィスアートの導入を検討する際には、それがどのように職場文化や業務効率に影響を与えるかを考慮し、戦略的に行うことが大切です。
この記事を書いた人
平山美里 | NOMALARTCOMPANY代表
オフィスアートを通じた従業員エンゲージメント向上やブランド強化の支援を行っており、これまでに100社を超える導入実績を有します。
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NOMAL ART COMPANYでは、100社以上のオフィスにアートを導入してきた実績をもとに、空間の課題や想いに合わせたアートをご提案しています。
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